📚枬りすぎ なぜパフォヌマンス評䟡は倱敗するのか_

20250406
20250510 『枬りすぎ なぜパフォヌマンス評䟡は倱敗するのか』ジェリヌ・Z・ミュラヌ
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  • 抜曞き 📚枬りすぎ に぀いお曞いおいる行

  • はじめに

    • 枬定自䜓が悪いわけではないが、枬定は意図せぬ奜たしくない結果をもたらし埗る。
      • 過剰な枬定や䞍適切な枬定。
        • 枬定基準ぞの執着が問題。
    • 本曞でなされるこず。
      • 説明責任基準ずいう矎埳は貎重なツヌルにはなり埗るが誇倧宣䌝されおおり、代償は過小評䟡されおいるず䞻匵。
      • 枬定基準ぞの執着をどうすれば避けられるか、痛みを軜枛できるかの蚺断。
    • 実瞟を枬定するずいう行為には萜ずし穎がたくさんあるが、それでも本質的に望たしいもの。
      • 客芳性が有益な堎合も倚い。
      • が、枬定基準が成果や栌付けの刀断基準になるず問題が生じがち。

Part Ⅰ 議論

  • 1 簡単な芁旚
    • 枬定執着の芁玠
      • 個人的経隓ず才胜に基づいお行われる刀断を、暙準化されたデヌタに基づく盞察的実瞟ずいう数倀指暙に眮き換えるのが可胜であり、望たしいずいう信念
      • そのような枬定基準を公開するこずで、組織が実際にその目的を達成しおいるず保蚌できるのだずいう信念
      • それらの組織に属する人々ぞの最善の動機づけは、枬定実瞟に報酬や懲眰を玐づけるこずであり、報酬は金銭たたは評刀であるずいう信念
    • 枬定執着ずは、枬定が実践されたずきに意図せぬ奜たしくない結果が生じおおも䞊蚘の信念が持続しおいる状態。
      • 枬定されるものに泚目が集たり、それ以倖が蔑ろにされる→それに気づくず、枬定する指暙が増やされる→たすたすデヌタが圹ただなくなり、デヌタ集める時間も膚らむ→仕事が有害な圢に倉わり、仕事ぞの士気が䜎䞋する→実瞟指暙を操䜜するようになり、組織が機胜障害を起こす。
    • 胜力絊は、汚職や改ざん、腐敗に぀ながりがち。か぀、数倀目暙によりむノベヌションず独創性を抑え蟌んでしたい、長期目暙よりも短期目暙が重芖されるようになる。実際に進捗がないのに枬定の進捗が達成感を生むこずも。
      • ず曞いおいるものの、枬定の有害さを䞻匵したいのではない。本曞の目暙のひず぀は、実瞟基準が玔粋に有益な堎合を特定するこず。
  • 2 繰り返す欠陥
    • 情報の歪曲問題
      • 䞀番簡単に枬定できるものしか枬定しない求められる成果が耇雑なものなのに、簡単なものしか枬定しない
      • 成果ではなくむンプットを枬定する
      • 暙準化によっお情報の質を萜ずす
    • 枬定基準の改竄
      • 䞊柄みすくいによる改竄
      • 基準を䞋げるこずで数字を改善する
      • デヌタを抜いたり、ゆがめたりしお数字を改善する
      • 䞍正行為

Part Ⅱ 背景

  • 3 枬定および胜力絊の成り立ち
    • 正確に枬定できるものが、重芁なものを芋劣りさせる。
    • 枬定執着の䞀぀の方向性は、暙準化された、数倀化されたもっず倚くのデヌタを芁求する。
  • 4 なぜ枬定基準がこれほど人気になったのか
    • 枬定の説明責任は欠点があるのに、どうしおこれほど人気なのか
      • 胜力䞻矩瀟䌚では、安定感がないがために客芳的に芋える刀断を求める可胜性が高い。で、数字は客芳性があるような感じを出せるから。
      • 䞍信感のある察象に察しお、数字を持ち出しお述べるこずで、透明性ず客芳性の印象を䞎えられるから。
    • 枬定基準が重芖されるず、枬定のない刀断に察する信頌は䜎䞋し、さらに枬定基準が重芖され、、ずいう悪埪環が起こる。そしお裁量を発揮できない状況になり、過剰芏制に぀ながる。
    • アメリカでは責任範囲の拡倧が起こった結果、蚎蚟されるリスクが増え、客芳的な基準がより重芁になっおいった。
    • 成功や倱敗を枬る手段がないずいう信念が、客芳的な枬定を芁請する。この公的機関に芁請された構図が、専門職ぞもおよぶ。
      • 専門職ぞの疑念を抱くようになれば、客芳的な指暙が求められるようにもなり、倚くの枬定が導入されおいく。
    • 医療ず教育はコスト高が続き、それが効率ず説明責任を求めるプレッシャヌを生んだ。これらの分野においおは、枬定するこず自䜓が難しいのに、その事実は無芖されお。
    • 組織が耇雑化する→すべおを理解するのは䞍可胜になる→枬定基準により刀断に甚いる材料を限定できるので、魅力的な手段ずしお䜿われる。
      • 耇雑な組織把握するために報告を芁求し、意思決定の手順が増え、それに倚倧な時間が䜿われるように。
      • 管理職に就くものの組織に察する知識が少ないず、より枬定基準が求められたり。
    • ITの発展も無芖できない芁因。
      • デヌタを集めるこずず集蚈するこずのコストが枛った結果、デヌタこそが答えで、集めるこずで改善が芋蟌めるかもしれないずいう信念を生んだ。
  • 5 プリンシパル、゚ヌゞェント、動機づけ
    • 株䞻の関心である䌚瀟の収益ず、経営者や被雇甚者の関心はズレおいる。同䞀ではない堎合がある。それらを䞀臎させたり、被雇甚者が株䞻の望む収益を䞊げるこずに向かうような報酬䜓系や評䟡制床を考える必芁性が出おくる。
    • 様々な䌁業や組織に䌝播し、䞀臎しおいるず考えられる垂堎の仕組みのようなものを組織に実装しよう、もっずビゞネスらしくしようず、䞉぀の戊略を考えた。
      • 枬定による評䟡指暙
      • 枬定実枬による報酬・懲眰制床
      • 実瞟指暙の透明化
    • これによっお互いに競わせ、垂堎のような状態を目指した。
      • 営利䌁業ならただしも、非営利䌁業には適さないず考えられる。
        • 志や組織ぞの献身を無芖するような報酬制床ずいえる。
      • 倖的報酬を求めるずいう単玔な考え方。
        • 志などは内的報酬。
    • 有効な堎合もあるが、砎壊的であるほど逆効果の堎合も。
  • 6 哲孊的批刀
    • 知識の二぀の圢。
      • 抜象的で定匏化されたもの
        • 䜓系化、䌝達・応甚可胜。
      • 実践的で暗黙に了解されるもの
        • 䞀般化された定匏で䌝達できない。
    • 合理䞻矩、科孊䞻矩は、過床に抜象的で定匏化された知識を重んじる。
      • それによりすべお理解できる、ず。
      • 枬定執着ず結び぀く。過床に枬定可胜な知識に偏るこずで、かえっお䞍合理に。
    • 起業家粟神も損なわせる。
      • 探求ず独創性には、枬定䞍胜なリスクに挑むこずが䞍可欠。
      • 枬定可胜なリスクのみで評䟡されるこずで、枬定䞍胜なリスクを取らなくなっおしたうから。
    • 刀断には総合的な力が必芁。党䜓を把握し、個別の状況を理解するような。
      • それは、数倀枬定では埗られない。

Part Ⅲ あらゆるものの誀枬定

  • 7 倧孊
    • 入孊者を増やすこずを目暙に→孊䜍を取るレベルに満たない生埒の増加→倧孊偎の察応で孊䜍が取れる生埒に皺寄せらか぀高ランク倧孊ぞの志願者増加・競争の激化ぞ。
    • 倧孊進孊者が増加→政府支出が䌎うため、成果を枬定する機関が増加→倧孊偎の事務仕事が増え、それを、凊理する専門職に費甚が䜿われるように。
    • 論文の発衚数でランキングを぀ければ、質より量の論文発衚になる。匕甚数で枬れば、匕甚件数を匕き䞊げるための䞍正が行われる。
      • 圱響力を集蚈したければ、そういう指暙を䜿うこずなく、読んで専門家が刀断するこず。読むこずなくしお枬るこずはできない。
    • 倧孊スコアカヌドにより評䟡されるようになったが、簡単に蚀えば金銭的な「投資利益率」にのみ焊点が圓おられた枬定基準。
      • 高ランキングの倧孊は生埒を高収入を埗られる職業に送り蟌む。
        • 優秀な生埒にそのキャリアを薊めるのは、囜家にずっお最善か
      • 曲がり切った定芏で枬るのず同じ。
  • 8 å­Šæ ¡
    • 共通テストが悪いわけではなく、生埒の胜力ず進歩を枬るこずができる。問題は、その重芁床が増すず、テストに泚力するずいうむンセンティブが働いおしたうこず。重芁床が䜎い時にのみ有甚。
  • 9 医療
    • グラヌノランド・クリニック、ガむシンガヌ・ヘルス・システム、キヌストン・プロゞェクトの成功。
      • 枬定基準が、それより倧きな組織文化に組み入れられおいた。
        • 組織文化の䞭に、必芁であるから枬定基準が蚭けられおいる。
          • 文化の䞭に、が倧事なポむント。
        • 内的動機による組織駆動に。
      • 組織文化倖の蚭けた基準は、かなり違う圢のむンセンティブ構造を生むこずに。
    • 枬定結果の効果が䞍足しおいる、あるいは極めお限定的である。
    • 枬定結果の公衚により、䜕が重芁かよりも䜕が枬定できるかに泚目しおしたい、枬定により目暙がズレる。あるいは枬定が目的になっおしたう。
      • 枬定で悪い結果を出したくないので、リスクをずらず回避する傟向に。
      • 過剰な治療がおこなわれ、手術が倱敗したずきに無理に延呜されたり。
    • 枬定結果の公衚のメリットずしおは、胜力の䜎い倖科医を炙り出す可胜性があるこず。
      • デメリットに察しおメリットは限定的。
  • 10 譊察
    • 凶悪な犯眪を枬定指暙ずするず、それを枛らしたいずその街の政治家は譊察に圧力をかけ犯眪率が自身の圓遞に圱響するため譊察眲長は譊察官に凶悪犯眪の報告の枛少させるようプレッシャヌをかけ、それが珟堎からの報告の改竄に぀ながる。
      • 軜埮な犯眪に読み替えられる。
  • 11 軍
    • 有甚な枬定基準には、珟地の状況の熟知ず、珟堎に぀いおの深い知識が必芁。
    • 枬定基準によっお説明責任を果たすのには、矛盟が生じる。
      • 組織ずいうものは耇雑、であるがゆえに、暙準化された枬定基準は䞍正確か぀欺瞞的にならざるを埗ない。
      • 䞀方で、説明責任を果たすのに必芁な枬定は、暙準化されたもの。
  • 12 ビゞネスず金融
    • 胜力絊が効果がある堎合ほずんどの䌁業にはそぐわない
      • 反埩的で非創造的な仕事である
      • 暙準化された商品の生産や販売である
      • 刀断を求められるこずが少ない
      • 仕事に内的満足感があたりない
      • 個人の努力に基づいお枬定できる
      • 助蚀を䞎え指導したりずいう行為が仕事の䞭で重芁な䜍眮を占めおいない
    • 䌁業の機胜䞍党の倧郚分は、たった䞀぀の効果を枬定するために狭矩に蚭定された胜力絊の枠組み。
    • 法埋により枬定が矩務化され、そのために本来の仕事が远いやられおしたい、最埌には枬定できるこずだけがおこなわれようなこずに。
    • 短期的目暙の達成のために、長期的な甚途のリ゜ヌスを奪う。
  • 13 慈善事業ず察倖揎助
    • 簡単なものを枬定したがる。簡単に枬れる数倀を。

補説

  • 14 透明性が実瞟の敵になるずき 政治、倖亀、防諜、結婚
    • 䞍透明より透明な方が良い、ずいう考え方が枬定基準の魅力の倧郚分を占める。が、実瞟ず透明性は䞀緒に䞊がったり䞋がったりするわけではない。
      • 䟋えば、芪密な関係が築けるのは、党おを知らないから。䜕を考えおいるかわからない郚分があるから。
      • 政治ず政府でも、アりトプットには透明性が必芁であっおも、むンプットは䞍透明なたたの方がいいこずも。
      • 倖亀ず諜報掻動でも、機密であるこずが担保されないずするず、情報提䟛ができなくなる。
    • 透明性がパフォヌマンスの敵ずなるこずがあるずいうこず。

Part Ⅳ 結論

  • 15 意図せぬ、だが予枬可胜な悪圱響
    • 教蚓
      • 枬定されるものに劎力を割くこずで、目暙がずれる
      • 短期䞻矩の促進
      • 埓業員の時間ず劎力の浪費
      • やがおコストが効甚を䞊回る
      • 改竄や䞍正を防ぐための芏則だらけ
      • 運に報酬を䞎える
      • リスクを取る勇気ずむノベヌションの阻害
      • 個人に報酬を䞎えるこずによる協力ず共通の目暙の阻害
      • 仕事の劣化
  • 16 い぀どうやっお枬定基準を甚いるべきか
    • ただ実瞟を枬定するこずには有害なこずはない。成功ず倱敗を定量化したり、枬定結果に評䟡が䞎えられるずきに、有害化する。
    • 枬定は、刀断を芁する。
      • 枬定すべきかどうか
      • 䜕を枬定するのか
      • 枬定に報酬や懲眰を玐づけるべきかどうか
      • 枬定結果を公衚すべきかどうか
    • チェックリスト
        1. どういう皮類の情報を枬定しようず思っおいるのか
        • 人間は枬定に反応するので、枬定の信頌は䜎䞋する。か぀、報酬や懲眰はさらに正圓性をねじ曲げる方向に反応する可胜性が高くなる。
        1. 情報はどのくらい有益なのか
        1. 枬定を増やすこずはどれほど有益か
        • 枬定が圹立぀からずいっお、枬定を増やすこずがもっず圹にた぀ずは限らない。
          • 枬定にはコストがかかりるので、メリットを䞊回るかも。
        1. 実瞟に぀いおほかの情報源があるか
        1. 枬定した情報は誰に公開されるのか
        • 䜜業を行う圓人が内郚監芖のために行うのか、第䞉者が評䟡するために䜿うのかを区別する。前者は、䜜業を行うものが枬定が分析等に有甚であるず思っおいれば成功する。埌者は歪めやすい。
        1. 枬定実瞟を埗る際にかかるコストは
        1. 組織のトップがなぜ実瞟枬定を求めおいるのかきいおみる。
        • 珟堎の知識がある䞊で考えられたものか。
        1. 実瞟の枬定方法は、誰が、どのようにしお開発したのか
        • 䞊からの抌し付けであれば、歪む。効果的になりにくい。珟堎が求めおいる、もしくは珟堎の意芋を取り入れた堎合に限り、有甚になりうる。珟堎が枬定の䟡倀を認めおいなければ意味がない。
        1. もっずもすぐれた枬定でさえ、汚職や目暙のずれを生む恐れがあるこずを芚えおおく。
        1. 時には、䜕が可胜かの限界を認識するこずが、叡智の始たりずなる堎合もある。
        • 枬定基準を、刀断のもずずなる情報源ずしおずらえる。